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oF -katsue kitasono-

本企画について

oF -Katsue Kitasono-

oF は、「無とは何かを実験・検証する」ことを目的としています。「oF -katsue kitasono-」では、生涯を通じてミニマリズムを模索し続けてきた前衛詩人、北園克衛の詩「単調な空間」をモチーフに扱い、無とは何かの実験・検証を福岡と韓国ソウルで試みます。


北園の空間認識の結晶とも言われる代表作「単調な空間」という一編の詩を柱として、福岡公演では国内外の電子音楽・美術・実験映像・CG・メディアアート・写真などの14人の作家たちが、「無」を実験・検証します。韓国ソウル公演では、創作のコンセプトはそのままに日本と韓国の7名の作家がタッグを組み、ライブイベントを開催します。


実験性の高い企画ではあるが、このような催しを発展目覚しいアジアの玄関口で展開することで、福岡やソウルをアジアの文化/芸術のハブとすることを中長期的な目標としたいと考えています。

北園克衛「単調な空間」

1959

北園は写真・デザインにも造詣が深く、彼の余白を生かしたデザイン=空間認識は、彼の詩作にも結びついています。北園がその創作のなかで「実験」と呼んだ詩群は、言葉の「意味」よりもむしろ言葉や文字の「形状」や「パターン」を重視したことで知られており、なかでも代表作「単調な空間」は北園の空間認識が結晶したものと言われています。

今回のイベントモチーフに「単調な空間」を選んだのは、北園の空間認識が「徹底して無と向き合っている」と考えたからです。言葉が本来持つ意味や文脈を排し、空間に配置する「モノ」として捉え直したとき、彼の詩は美術的な価値を持つようになりました。今回の参加作家が北園の「単調な空間」と向き合う時、北園の「実験」詩群と同じように、既存の意味や現代社会の文脈をいったんできるだけ排したうえで、無とは何かを検証してもらいたいと考えます。

「oF -katsue kitasono-」で提示されるであろう、現代社会において無と向き合った創作物が、モノや情報が飽和している現代社会での「単調な空間」となる事を期待しています。

なぜ「無」なのか

無とは何かを実験・検証する

情報やモノが飽和した現代社会において、近年、「ミニマリスト」や「スローライフ」、「ナチュラリスト」といった生き方が人々の関心を集めています。これらは飽和状態にある現代社会を生きていくうえで、自分にとって必要なものを取捨選択する行為とも言えます。福岡に拠点を置く、音楽家duennと映像制作者の園田裕美が、「無とは何かを実験・検証する」ことを目的とした団体<オフカイ>を設立し、「無」という抽象的なテーマを核に据えて活動をするのは、無と向き合うことが結果的に現代社会において本当に必要なものを取捨選択する行為であると考えるからです。

Credit

Fukuoka & Seoul

福岡

多種多様な作家14名の約90分間の「無」の実験と検証結果の空間設置。

開催時期:20171029日(日)

時  間:13:45 open 14:00 start

会  場:福岡アジア美術館 あじびホール

料  金:2,000


参加作家:14

音楽

立花ハジメ、Yannick DaubyKazumichi KomatsuYosuke FuyamaSean McCannduenn

映像

Reynold Reynolds、河村康輔、Thibault JehanneJérôme BoulbèsHyojung SEOSteven Subotnick、園田裕美

写真

吉田志穂


助成:(公財)福岡市文化芸術振興財団「FFAC ステップアップ助成プログラム」
後援:福岡市、(公財)福岡市文化芸術振興財団、アンスティチュ・フランセ九州

韓国ソウル

元工場跡地の独特な空間で、韓日作家7名の音と映像によるライブ上演。

開催時期:201712月3日(日)

時  間:18:30 open 19:00 start

場  所:Indie Art-Hall GONG

料  金:無料


参加作家:7名

韓国作家

Jeho YunRyu BihoChanggyun Jung

日本作家

荒木優光、中山晃子、duenn、園田裕美


助成:公益財団法人日韓文化交流基金
後援:福岡市、Indie Art-Hall GONG
協力:プロジェクトグループ キョルサデ (프로젝트그룹결사대)